1945 かんそうなめくじ ふるさとを求めて
1975 かんそうなめくじ ふるさとを発見す
「かんそうなめくじ、というおかしなキャラクターを自分の化身にして、吉阪は好き放題に語っている。何かになりきると言いにくいことも言える。大阪万博の批評を新建築に発表したのが発端だったと思う。かんそうなめくじには5本の足があって、それに意味が付してある。前肢から順に、政治、軍事、経済、イデオロギーときて、いちばん後肢が相互信頼ということらしい。建築をとおしてこの相互信頼を追い求めた彼の一生涯を、短い画帳というカタチにまとめようとしたのが本著。粋ですね。」(2017.6.15)2004年吉阪隆正展に合わせて出版された。