『建築へのアプローチ』1974年9月

・「龍の砦」に想う 吉阪隆正
・建築へのアプローチー創ることはー
・1建築を志すについて/2設計の姿勢について/ 3立体感について/4理性について/5感性について
・私の建築観/付録


「僕の知る限りU研究室関係者の間でも、あまり渡辺洋治が語られることは少ないように思う。チームによる設計に馴染まなかったのか、彼の作風は独特であり威風堂々としている。近代を抱え込んだまま近代を突破してやろうとする心意気を、残された建築やドローイングそして本著から感じる。建物からこれほど人間性と言うか体臭が臭うものは少ない。だから好き嫌いで判断されてしまうこともあっただろうがそんなことはおかまい無しだ。現代の建築家が避けている姿勢と言える。」(2009.3.12)