富津の家_改修

写真:中村晃

竣工年  :2022年
所在地  :千葉県富津市

用途   :住宅(改修)

構造   :木造2階建

延床面積 :113.60㎡ (34.3坪)

設計期間 :2022年1月〜4月

工事期間 :2020年6月〜9月
施工   :村上建築工房

広い敷地に増築が繰り返されていたようで、建物の奥行が深すぎて室内は暗く、目の前に古墳の緑があるのに視界は閉ざされていた。まず増築された部分を再び減築することで、室内に風と光が通り、玄関側に移したキッチンからは1階全体が見通せるようになった。
 この家でいちばん古い瓦屋根の平屋を残して、そこから障子、鴨居、欄間という軽やかな構成を引用しつつ、壁は白漆喰とすることでその新旧の対比を鮮明にした。 
 窓から見えるようになった古墳に登ると集落と海が見渡せる。場所を読み込み、土地に定着させることで、暮らしがはじまる。
(植栽工事は秋冬に行う予定)